2012 年 3 月 のアーカイブ

やりきれない現場、、、

2012 年 3 月 20 日 火曜日

かなり暖かくなってきてる気がしますがそれでも例年よりは寒いんですね。寒くても布団から出れませんが暖かくなっても結局布団から出れない名古屋社員2です。みなさん良い睡眠取れてますか?

今年の現場での話しですがその日は休日でコタツでまったりとしていたのですが例によって会社の携帯が鳴り響きました。お世話になってる葬儀会社の社長よりのご連絡だったのですが、本日葬儀の方のご自宅の清掃をお願いできないかという内容です。
現場の状況としては自殺としかわからないのですがとにかく現場を見てきて遺族に現況と作業内容を説明して欲しいということでした。
慌てて身支度を整えて出社しご遺族が待機されてる葬儀会館へ向かいました。
ご遺族の要望としてはまだ住み続ける為、血で汚れた部分の清掃をお願いしたいそうで、鍵を預けるので見てきて欲しいというものです。
事前に会館の支配人様よりご遺族はショックが大きく現場には入る事が出来ないので立会いは難しいだろうということは聞いていましたので事前に必要な事だけ確認して鍵を手に現場へ、、、、、
現場は賃貸アパートの1階です。自殺という事は発見当時、警察や救急隊がきて結構な騒ぎになったことでしょうから余計な詮索をされないようになるべく目立たないようにお部屋に入り静かに見て回ることに。
玄関に入っただけではごく普通のお部屋です。しかし、奥の部屋では血に染まったベット、風呂場の浴室は完全に血の海の状況です。
これは大変だな、、、作業がではありませんよ。お部屋の荷物の状況と事前の情報を聞く限り亡くなったのは父親で発見したのは同居している娘様でしょう。しかも葬儀会館でお話した方がそうであれば成人してはいるがかなりお若い方のように見受けられました。ご遺体を見つけられたのも恐らくは娘様でしょうからこのお部屋の状況をみているはずです。
そう考えるならばいずれ引越しをするにしてもしばらくはここに、父親が自殺した部屋に住み続けなければなりません。ご葬儀を済ませたとしても否応無しに思い出してしまうことでしょう。それが大変だということです。状況を確認してご遺族の元へ戻りご説明。明日の葬儀が全て済み次第戻りたいのでそれまでに清掃をして欲しいということでしたのでご希望に添えるように手配をしました。
次の日の現場では見積もり時には分からなかった事が見えてきます。
浴室と奥の部屋が血で汚れていましたが通路はほとんど汚れていません。どうして2箇所?こればかりはいまだにわかりませんが、少なくともお風呂場で刃物を使った事はわかりました。お風呂場にあったのはカミソリとビールの缶3本そして写真。幸せそうな笑顔を浮かべている家族の写真を見ながらお酒で血の巡りを早くしてカミソリで、、、、正直やりきれません。
奥の部屋にはおそらく娘様へあてたメッセージと思われるものもありました。目につく所に貼ってありますからどうしても見えてしまうのですが娘様への謝罪の言葉と幸せになって欲しい事を祈ってる内容です。
予定通り作業を終えて依頼主を待っていると彼氏さんと思われる方が運転する車で娘様が来られました。彼氏さんがとても気遣ってる様子が見て取れて娘様もお会いしたときよりは表情がはっきりしており、支えてくれる人がいるなら大丈夫かなと思える雰囲気で少し安心しました。完了確認をしてもらいその場を離れる際の手を繋いだお二人の姿が忘れらない名古屋社員2です。

パー子の小さいつぶやき

2012 年 3 月 11 日 日曜日

ご無沙汰しております!キー・パー子ですpaper

今日で東日本大震災から1年ですね。

未だ行方不明のご家族がいらっしゃるとニュースで聞くと、胸が苦しくなりますが、その中、懸命に生きていらっしゃる東北の方の笑顔が映し出される画面に勇気付けられたり、自分が恥ずかしくなったり…。

本当に色々な事を感じ・考えた1年でした。

これから先を考えると深い闇のような不安を感じてしまいますが、今までの歴史で幾度と無く直面した危機に日本人は常に乗り越えてきています。

きっと全て、意味のある出来事なのかもしれません。

今日の東京は久方ぶりの良いお天気です。

冬は必ず春となるんですね。

そろそろ、あの時刻 14時46分。

犠牲者のご冥福をお祈り致します。

あれから1年です。

2012 年 3 月 11 日 日曜日

3月に入ってもう11日が来ましたね。とうとうあの震災から1年が経ちました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。また被災され現在も避難生活を余儀なくされている方、特に高齢者の方は春が近づいて来ているとはいえ寒波もまだ来るようですので周りの方は気にかけてあげてください。自分の生活を維持するのに手がいっぱいでなにもできないこの身を悔しく思うばかりです。現地で働く職員及びボランティアの皆様本当にお疲れ様です。政府の復興対策が全く進まない中では現地で実際に動いている方々がまさに最後の砦、それこそ命を守るゲートキーパーと私は思っています。ほんとうにほんとうにありがとうございます。
名古屋社員2